どんなに思ってももうきっと二度と叶わないってわかってる。
でも…どんなにこの思いを消し去ろうとしても
なかなか忘れることができないんだ。
そう、君を見るたびに何度でも僕の消し去ったはずの思いは沸き上がってきて
心を掻き乱す。
………君はずるいよ。
【 secret love 】
2人が付き合い出したという噂を聞いた。
親友のその燃えるような色の瞳はただ一人の少女に注がれていた。
その視線は優しくて少女をどれほど大切に思っているかがすぐにわかった。
僕だってずっと前からその少女が好きで好きで……
でもこの思いはもう叶うことはないんだ。。
胸が押し潰されそうになる思いを秘め、
もう誰も残っていないはずの教室の扉を開けた。
「あれ!?ルカぴょん!!まだおったん?」
「…佐倉こそこんな時間までどうしたの?」
今1番会いたくなかった人に会って、
この胸に秘めた思いに気付かれないように接するので精一杯だった。
「実は忘れ物しちゃって。棗が下で待ってるからはよせんと…」
恥ずかしそうに笑う顔は昔と変わらないのに
あの頃からの僕の思いを壊したのは親友の『愛』だった。
「そういえば佐倉は棗と付き合い出したんだって?噂で聞いたんだ。」
できる限りの笑顔でそう聞いた。
『単なる噂だよ』と佐倉が笑って否定してくれるのを望んでいたんだ。
「えっ…と…その…////」
嘘が下手な彼女の反応を見て僕の僅かな期待は音を立てて崩れていった。
「よかったじゃん。おめでとう。」
笑顔でそう言うと佐倉は嬉しそうに頷いた。
「あっ!大変。棗を待たせてるんやった。」
「早く行ってあげなよ!!棗は気が長くないんだからっ」
冗談めかして言葉を言わないと声が喉に詰まって出て来なくなりそうだった。
「あははっ。さすが親友!!ようわかってるんやな。じゃあルカぴょんまた明日っ!!」
バタバタと忙しく佐倉は去って行った。
「さよなら…大好きだったよ。」
遠い昔に交わしたアリスストーンの約束。
二度と交換されることのないストーンが自分のポケットの中を転がった。
アリスストーンをぎゅっと固く固く手で握ると冷たくてそしてなんだか痛かった。
痛む手でストーンをおもいっきり壁に投げつけると激しい音の後、
淡い緑色の破片がキラキラと飛び散って床に落ちた。
「例え佐倉が僕を忘れたとしても僕は一生忘れないよ。」
気付くと頬を温かいものが伝っていた。
窓の外を見ると夕闇に2つの影が伸びていた。
横に並んだ大きな影と小さな影。
大きな影が小さな影を自分の方へ引き寄せて2つの影は1つになった。
小さな影は一生懸命に背伸びをしていて
頭の影が何度も重なる度にゆらゆらと揺れ動いた。
この2つの影が誰の影かなんてわからない。そうわからないんだ。
カーテンを閉めてもう何も見えないようにすると視界が滲んできた。
最後に残ったのは、この世の全ての物を失ったような喪失感と涙
…そして行き場を失った愛だけであった。
++END++
ふと切ないルカ蜜柑小説を作りたくなって勉強の合間に脱線して
作ってしまいました笑。←(いいのか!?受験生!!!!!)
ルカぴょんはことごとく可哀相な設定にしてしまうのですが
(ルカ蜜柑推奨の方、ごめんなさいっ)
こういう切なさ…私は好きです。
もちろんルカ蜜柑のラブラブっぷりも初々しさが
たまらないのですが(萌vV)
伝えられない思いを抱えてしまうことってありませんか?
心で思っていても口に出して言えないことありませんか?
(私はよくあるんですけど…T-T)
だからこういう状況の辛さがすごくよくわかるんです。
今回はふとそんな小説を作りたくなって作ってみました。
長々と語ってしまってすみませんm(><;)m
こんな所まで読んでくださってありがとうございました。
06,07,21 鈴音