−inナル's
「あれ?この飴買いっぱなしで食べるの忘れてた!!明日蜜柑ちゃんたちと食ーべようっと☆」
翌朝・・いつものようににぎやかな教室で遊んでいた蛍と蜜柑に声をかけた。
「おっはようvV蜜柑ちゃん今井さん☆」
「鳴海先生!おはようございます☆」
「実は昨日、僕の部屋から飴が出てきてね、
一人じゃ食べきれないから蜜柑ちゃんたちと一緒に食べようと思って持ってきたんだvV」
ナルは楽しそうに、ビンに入ったカラフルな飴を2人に見せた。
<先程まで無反応だった蛍も『飴』の言葉に反応したのかナルを見ている。
「えっと〜、ピンク色の飴がマグロ味で、黄色いのが卵焼き味、オレンジ色のがウニ味で、緑色のが・・・」
ナルが飴の味を説明し始めるとさっきまでにぎやかだったB組が一気に静かになる。
「緑色はきゅうり味で、青色はかにみそ味。さあどれがいいかな?」
「う〜ん??いっぱい種類ありすぎて迷ってしまうわ〜」
「「「「迷うんかい!!!!」」」」
周りの生徒が蜜柑の言葉にに内心ツッコミを入れる。
「今井さんはどれにする?」
ナルは蛍の方に蓋の開いたビンを傾ける
「じゃあこれに」
蛍の指はビンにすっと伸び、青い飴を口元に運ぶ。
「「「「「「かにみそ味かよ!!!!!!しかも食べたし・・・」」」」」」
B組の生徒の視線は自然と蛍に集まる。
蛍は一瞬眉間にシワをよせ生徒たちは「やっぱりな・・・」と思ったその瞬間
「・・・っ!!あははははは!!!!」
全員が目を疑った。あのクールな蛍が腹を抱えて一人で大爆笑しているからである。
ある生徒は食べていたパンを落とし、近くでナルとのやり取りを見ていた棗やルカも唖然としている。
「蜜柑〜♪♪」
蛍から蜜柑に飛び付く。普段は全体に見られない光景である。
そしてついに生徒たちは衝撃の光景を目にした。蛍が蜜柑のほっぺにちゅっと可愛い音をたてたのだ。
「ほ・・・っ蛍!?!?!?」
蜜柑には何が起きてるのかわからないようだった。
そんな状況をみて唖然としていたナルは慌ててビンの裏を見る。
そこには消えそうな字で【反転きゃんでぃー】と書いてあった。
「間違えたっι」
「えっ!?鳴海先生蛍に一体何あげたん?」
後ろにべったりとへばりついている蛍を気にしながら蜜柑はナルに聞いた。
「間違えて反転キャンディーをあげちゃったι
つまり今井さんの食べた飴は性格を反転させる飴だったみたい・・・。うわっっ!!」
ナルの自慢の服のすそに火がつき、カラスの大群にたかられていた。
後ろを振り返ると蜜柑の視界には手に炎を出している棗と鳥笛を吹くルカの姿があった。
「きっ・・・今日は自習にしますっ!!」
ナルは慌てて教室を出ていった。
「蜜柑来い!!」
棗とルカは蜜柑と蛍を裏庭に連れ出した。
−裏庭−
「蛍はちゃんともとに戻るんやろか??」
不安そうな蜜柑声に蜜柑、棗、ルカの3人はいっせいに蛍を見る。
蛍は今までみたことがないような笑顔をふりまいて鼻唄を歌っている。
「「「ありえ(へん・ねー・ない)」」」
「あれ?なんかルカぴょん顔が赤い?」
「べっ・・別にそんなことないよ/////」
「もしや熱でもあるんとちゃう?」
蜜柑は自分の額をルカの額にピトッとくっつけた。
「さっ・・佐倉!?!?!?!?」
「う〜ん?熱はないと思うんやけどなぁ〜」
そんなルカと蜜柑のやりとりを後ろから見ていた蛍はルカを突き飛ばし
「私の蜜柑に気安く触んじゃないわよっ!!」
と、最後に一言キメ台詞(?)を言い放った後バタリと後ろに倒れた。
意識が戻るまでにそれほど時間がかからなかったとか・・・。
「・・・あんの変体教師め・・・」
そしてこれが目覚めた蛍が1番に発した言葉だった。
「日向君・・・私今からナルの所に行って『楽しい用事』を済ませなくちゃいけないんだけど
・・・一緒に行くわよね??」
「あぁ・・・。協力してやるよ。」
「そう。じゃあ蜜柑とルカぴょんは先に帰ってくれていていいわ。」
蛍はいつもの2倍くらいの大きさのバカン弾やらケチャップ弾などを抱えて棗とともに
『目的地』に向けて歩いていった。
翌日、ナルが大怪我をして学校を休んだという話が学校中に広まった。
これは一体誰の仕業か言うまでもない。
+++END+++