【 Fairy 】
ある放課後のことだった。
「絶対産まれるって言ってるやろ!?パーマのわからずや〜」
「なに言ってるんよ!!そんなわけないでしょ?それに私はパーマじゃないわ!!」
蜜柑とパーマ(パーマじゃないって言ってるでしょ!!!)が喧嘩をしていた。
B組の生徒は「まーた始まったよ・・・」と思いながらそれぞれの趣味や遊びに入っていくのである。
そんなとき
「うっせーな!!何ごちゃごちゃ騒いでんだよ!!!!」
珍しく棗が二人の会話に口をはさんだ。
「(棗!・棗くんvV)ちょっと聞いてよ〜vV」
パーマが蜜柑を押しのけ棗に話し掛けた。
「佐倉さんったらこの卵から妖精が産まれるっていい張るのよ??」
パーマから差し出されたコロンとした水色の可愛い卵。
棗がそれを手に取ってみればイースター・エッグ
(※キリストの復活祭の時に使う卵、復活祭の贈り物や飾りにする彩色した卵)
にでも使ったのか食用の卵に色をつけたものであった。
「・・・・・・イースター・エッグ?なんでこんなものが?」
「イースター・エッグって何?何?やっぱり妖精の卵のことやろ?」
蜜柑は「イースター・エッグ」という言葉の響きに何か特別な卵で妖精が産まれるなどと期待し、
棗に飛び付いた。棗にはキラキラと目を輝かせる蜜柑の姿が映っている。
今時珍しいくらいの純粋さ・・・いや・・・単にアホなのか?
こいつにはいつまででもこんな風であってほしいなんて言うのは俺のエゴか?
そして棗は蜜柑にささいな嘘をつく。
「・・・おい・・・この卵からは妖精が産まれるぜ。」
「妖精!?ホンマ!?ホンマなん!?」
「あぁ・・。本当だ。」
棗の言葉に蜜柑は目を輝かせ、パーマはすごすごとどこかへ行ってしまった。
「うちらもはよ帰ろ!!それにこの卵を早く温めてあげたいんや!!」
蜜柑は棗の腕をひっぱって早く帰ろうとせかす。
こんな簡単な嘘も俺が「本当」と言えば疑うことなく信じるって正真正銘のアホだろ・・・。
本当に疑うことを知らない奴…。まあそこが俺とは違っていい所かもしんねーけど。
・・・・・急いで寮に帰って今井に妖精メカでも造らせないと・・・
こうして夕日に照らされながら二人は仲良く寮まで帰ったそうです。
−おまけ−
AM3:00 蛍の部屋
「おい今井・・・今から急いで妖精の形したメカ造れねーか??」
「日向くんもつくづく馬鹿ねぇ・・・私がそれをタダで造ると思って??タダより怖いものはないのよ?」
蛍の机には棗の合成写真が大量に現像されていた・・・・
「さて・・・この写真を誰に売ろうかしら?」
一人にんまりする蛍の姿があったとか。
++END++
言い訳
棗が妖精なんて言葉絶対言わなそう・・・・。
どちらかと言えば翼×蜜柑のが合いそうな・・・
最後まで読んでくださってありがとうございました。