【 波乱 】










「私はずっと考えていた…。



           『裕桔の露出高めの写真を撮りたい』と。





何故かって?そんなやぼなこと聞かないでほしいわ…






         写真集の売り上げ数UPのため






に決まってるじゃない。





例えば体育の時の半袖とか私服とか(私服はかなりポイント高いわね…)











        
……夏って素敵ね…。






……だってさ。」






「あら…さすが心読みくん…よく私の心をわかってるわね…。

              でもこれ以上読んだら容赦しないわよ?」




2人の会話を聞いてクラス中がし〜んと静まり返り教室の時計の音が響いている。




幸い裕桔はまだ登校していなかった。





「え…っと蛍ちゃん?クラスメイトを売り物にしちゃダ…」



「何か問題でも?」



蛍は委員長の言葉を遮った。

(十分問題です…蛍さん。肖像権の侵害ですよっ。。。)








「おっはよう〜」



「はよ…」




危険な教室の空気に全く気付かない蜜柑と裕桔が教室に入って来た。





「あらおはよう蜜柑に祐桔。仲良く一緒に登校だなんて…」





まるで新婚夫婦を冷やかす近所のおばさんみたいな台詞を二人に向けた。




「せやかて同じ部屋に住んでるのに別々に行くなんて寂しいやろ?」






「「「同じ部屋?」」」







そういえばこの前ナルが同じ部屋で世話しろと言っていたけど…





「本当に蜜柑と祐桔は同じ部屋に住んでいるのね…」





少し(いや…かなり)ニヤリと笑いを浮かべながら
後ろからちらちらと熱い視線を送っている棗とルカを見て楽しんでいる。





蛍さん・・・貴方は悪魔です…。











+++





「おい…芳賀…あんなブスと一緒にいたらブスがうつる。」







放課後の教室で棗と裕桔の静かな声が響いた。





「あんなブスって……まさか蜜柑のこと?」





『蜜柑』



名前の呼び方からは親しさも感じられ余計に棗の嫉妬心に火を付けた。








「お前馬鹿か?…そいつ以外に誰がいるんだよ」







こんなことが言いたいわけじゃないのに…思ってもいないことを口にしてしまう。





「日向が蜜柑のことをどう思ってるかなんて知らないけど

俺は蜜柑のことを……可愛いと思ってる。



.......蜜柑のことが好きなんだ…。


日向にその気がないのなら俺遠慮しないよ。」











そう言って裕桔は教室を後にした。



ただ棗に不安と後悔の気持ちを植え付けたまま…











+END+










次回くらいで終わらせる予定です。。
でも好きなあまりに思ってもいないことを言ってしまう棗の気持ちが伝わればいいなと思います。

感想などいただければ嬉しいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。